動悸と息切れの違いとは
心臓がバクバク、ドキドキと大きく鼓動してしまった経験は誰にでもあると思います。興奮したときや驚いたとき、走ったりしたときなどにバクバク、ドキドキが起こることが多いのではないでしょうか。
これらは息切れというもので、血液中の酸素が少なくなっているときなどに起こります。肺や心臓・脳の病気で急な息切れが起こりはじめることもあり、最悪の場合、呼吸困難になってしまうこともあるのです。
この息切れによく似た症状として、動悸というものが挙げられます。息切れと動悸は症状こそ似ていますが、全くの別物なのです。
息切れは呼吸器疾患、動悸は循環器疾患としてそれぞれ分類されています。どちらも胸が苦しいという症状はありますが、動悸は呼吸そのものには問題は発生しておらず、心臓の拍動に異常があるときに動悸と診断されるのです。
動悸と息切れの違いがわかったところで、動悸の種類についても理解していきましょう。
動悸の症状として一番認知されているのが、心臓が自分でも分かるくらい早く大きく拍動することです。通常、心拍数は一分間に60回から80回前後の回数となっています。しかし動悸が始まると120回や130回くらいにまで心拍数が増加してしまうのです。
この状態を頻脈と呼びます。運動などをしていていれば多少は心拍数の変動がありますが、何もしていないにもかかわらず頻脈になってしまうのは問題です。何かしらの心疾患が疑われるのが普通ですが、病院で検査を受けても異常が発見されない場合があります。
このときに問題となってるのが自律神経です。心臓などの臓器の病気でなければ、自律神経に異常があるため動悸が起きているということになります。動悸が起こるメカニズムとしては、自律神経の交感神経が働き過ぎてしまうことによって身体が緊張状態になり、筋肉が固まってしまいます。
そうなると周辺の血行が悪くなってしまい、血管が細くなることで身体に行き渡らせる血液量が減ってしまうのです。一回の血液を送る量が少ないため、心拍を速めて回数でその分を補おうとします。そのため、心拍数がとんでもないことになってしまうのです。
動悸の中の一つの分類として不整脈というものがあります。動悸の症状として脈拍が早くなることを上げましたが、これは頻脈性不整脈と呼ばれています。ですが、これとは逆に脈拍がどんどん遅くなってしまうことがあります。
これを徐脈性不整脈と言います。普通の脈拍で分間60回から80回くらいのものですが、徐脈性不整脈の場合は分間に40回前後の心拍数になってしまいます。症状が重度のものであると、数秒間程度ですが心臓が止まることもあります。
脈拍が遅いことによって血液が行き渡らず、身体を動かすのに必要な酸素が不足してしまい、失神などの意識障害・身体の痙攣・身体の異常な倦怠感やめまいなど、様々な弊害が起こってしまいます。
この他に脈拍のリズムが一定ではなくなってしまう、期外収縮というものがあります。症状としては、脈拍が不規則になってしまうことで、のどの違和感・胸の圧迫感や痛み・脈拍が跳んでしまうことへの恐怖などがあります。
しかし大半はそこまで重度のものになることはなく、健康な人でも稀に起きてしまうことがあります。症状も一瞬だったり長くても数十秒で収まってしまいます。心臓に問題がないことも多く、自律神経に問題があって発症することのほうが多いとされているぐらいです。
このためかなり軽視されがちな症状となっていますが、自律神経の問題ではなく心臓病などでも起こってしまうことがあり、その場合は命に関わる危険性があります。必ずしも自律神経の乱れで起こってしまうわけではないので、先に病院で検査を受けたほうが良いでしょう。そこで心臓に問題がなければほぼ自律神経の問題といえます。
その他に、心房細動という症状もあります。これは脈拍が不規則になる他、心臓の収縮の強弱も不規則になってしまいます。一度として同じリズムを取ることがなく、速くなったり遅くなったりを繰り返したりもしてしまいます。心房細動は発作性と慢性に分けられ、発作性は一時的に心房細動になるだけで時間が経つと収まります。
慢性では一度心房細動になると元に戻ることはなく、発作性でも進行してしまうと慢性になる恐れがあるのです。問題点として、心房細動は心不全や循環器不全を誘発させる可能性が高く、心房細動そのものよりそれによって倦怠感やめまいといった症状を引き起こさせることが挙げられます。
さらに血流が滞ることにより血栓ができてしまい、それが脳の動脈を塞ぎ脳梗塞を発病させることで死に至ることもあります。
自律神経の乱れが動悸の症状を悪化させる
自律神経は人間が意識的に動かすことの出来ない臓器などの動きを制御しています。心臓の動きも例外ではありません。自律神経が乱れてしまうことで、心拍数が増加し動悸が起こってしまうこともあるのです。
こういった自律神経の乱れを起こす原因となっているのが、ストレスです。人間は何かしらのストレスを受けるとそれに対しての抵抗を見せます。それがストレスホルモンの分泌です。副腎皮質ホルモンとも呼ばれ、血液量を増やしたり心拍数を上げたりする作用があります。
こうすることで、人間はストレスという負荷が掛かった状態でも活動出来るのです。しかしストレスが過剰に掛かってしまうと、このストレスホルモンも過剰に分泌されてしまい、動悸が起こる原因の一つとなってしまいます。
ストレスには交感神経を活発化させてしまう働きがあります。動悸の症状をさらに悪化させてしまうのでストレスの原因となるものには注意が必要です。ストレスになってしまうものとしては、精神的なものから気候や気温、ケガや姿勢などの肉体的なものもあります。
ストレスの原因となるものには、非常に多くの種類が存在していて特定するのも難しいです。こういった多くのストレスが組み合わさり、自律神経を乱す要因となっているのです。
他にも食事によって自律神経が乱されることもあります。カフェインやアルコール・刺激物がストレスの原因となります。カフェインやアルコール・刺激物が含まれている飲食物には、交感神経を促進させる働きがあります。中毒性のあるものもあり、摂取を続けてしまうこともあるため、動悸の症状が一向に治らない原因にもなります。少なくとも良いことはないので、動悸があるときは極力取らない方が良いでしょう。
それから電子機器の使用にも気を付けましょう。スマートフォンやテレビ・携帯ゲーム・パソコンをはじめとする電子機器は、自ら発する光によって交感神経を刺激してきます。特に夜に使用する場合は、副交感神経の働きを阻害してしまうことになります。夜更かしや残業でこれらの電子機器を使うことになると夜中に交感神経が優位になってしまい、副交感神経が働かず身体が回復しなくなってしまいます。
これらのストレスはテクノストレスと呼ばれるもので、近年になってから世間に広まるようになってきました。科学の大きな発展によってこのストレスが増えるようになってしまったのです。
ここまで、動悸の原因と自律神経やストレスについてお話してきましたが、病院で検査をして異常が診られない場合は自律神経が乱れていることで動悸が起こっています。普段の生活をキチンと見直す必要もあります。さらに動悸で困っている方は大概自分の症状を深刻に見がちです。
そのことが心臓に関係しているので無理もありませんが、死を覚悟するようなことになってしまう場合はそこまで多くはありませんので安心してください。病院に行って問題が診られなかったとしても、それは原因不明の病などではないのです。事態を深刻に捉えすぎないようにしてください。それは余計にストレス過多となり自律神経を乱すこととなります。結果、動悸を悪化させてしまうのです。
横浜アーク整体院では動悸やその他の様々な自律神経症状に対応しており、動悸でお困りの患者さんを改善に導いた経験も数多くあります。
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