検査で大きな原因もないのに、呼吸がしづらく胸が苦しい、息苦しく締め付けられるような症状を感じて横浜アーク整体院にも相談にこられる患者さんが多くいます。息苦しさや呼吸がしづらいといった症状の原因は自律神経の乱れや「パニック障害」「自律神経失調症」「うつ病」による所が大きい場合があります。今回は息苦しさや呼吸がしづらい症状と自律神経の関係性についてお話していきます。
上手に呼吸できてますか?
人間は、体内に酸素が必要です。そのために人間は呼吸をしているのですが、うつ病や自律神経失調症・パニック障害の方には、この呼吸がうまくできなくなっている方が非常に多いです。
呼吸は大まかに分けると、「肺呼吸」と「内呼吸」2つの種類がありますが、うつ病や自律神経失調症、パニック障害の多くの方は、どちらか一つ、もしくは両方の呼吸がうまくできていないのです。
その結果、息苦しさや呼吸がしづらい症状とともに、不眠症・めまい・不安など様々な不快症状も付随して出てきます。
横隔膜の機能低下が与える影響について
前述した2つの種類の呼吸の内の一つである「肺呼吸」とはご存じの通り、肺で息を吸い込み酸素を取り入れます。
うつ病や自律神経失調症、パニック障害で息苦しい症状をお持ちの方は、この息を吸い込む作業が十分にできず、肺がうまく膨らみずらいため、息切れや息苦しさを感じてしまいます。
ところが、肺自体は自ら膨らむことができません。肺がうまく膨らまない方は、肺が悪いのではなく肺を膨らます機能に問題があるからです。
肺を膨らます機能を持っているもので最も重要なのは、肺の下にある横隔膜です。この横隔膜が上下することで、肺が息を吸い込み膨らんだり、息を吐きしぼんだりします。
うつ病や自律神経失調症・パニック障害の方は、この横隔膜の動きが悪くなっている方が多いです。その原因として考えられるのは2つあります。
それは、呼吸に関係する「筋肉の緊張」と呼吸に関係する内臓「胃と肝臓」にあります。
筋肉の緊張が呼吸に影響を与える
息を吐く筋肉には、内助間筋・外腹斜筋・腹直筋などがあります。これらは息を吸う時に伸びる事で十分に働く事ができます。しかし、これらの筋肉が緊張してしまうと肺を縮めようとする力が働きます。
イメージとしては風船を手で押しつぶしている状態で、無理やり膨らませているような状態です。これでは息を吸いたくても抵抗がかかって吸えません。そのため、息切れや息苦しさ・呼吸がしづらい症状を感じる人は、空気を吸っても吸ってもなかなか肺に空気が入って来ない感覚がします。
具体的に説明すると、息を吸うには肺が膨らみますが、この際、肋骨も上に動く必要があります。この動きは横から見ると分かりやすく、肋骨が上に動かないと肺が膨らむスペースができないのです。
逆に息を吐く筋肉は肋骨を下げる筋肉ですので、肋骨が上に上がらなくなります。すると息を吸おうと思っても肋骨に抵抗がかかり息苦しくなるのです。
ここで、本来なら横隔膜が「肺呼吸」において重要な役割を果たすのですが、息を吸う筋肉である「横隔膜」は、緊張すると吸った状態で固まってしまうことが多く、それ以上吸おうと思っても横隔膜がもう吸えない状態になっています。
この緊張状態が原因で正常な呼吸ができなくなってしまうのです。
その他の原因としては、横隔膜の動きは横隔神経でコントロールしているのですが、この神経は頸椎(首の骨)の3番4番5番から出ています。そのため、首の筋肉が緊張すると横隔神経を締め付けてしまいます。すると、脳が横隔膜を動かそうと指令を出しても、それが横隔膜に届きにくくなってしまい、うまく呼吸ができなくなり息苦しくなるという事もあります。
このような症状にいたる原因は色々とありますが、根本的な原因は感情を溜めこむことです。精神的な事が呼吸に強く反映される事は、日々の生活で実感される場面もあると思います。
それは感情の問題が、呼吸する上で重要な役割を果たす「横隔膜」に影響しやすいという理由があるからなのです。
胃と肝臓が横隔膜に与える影響
肺呼吸では主に横隔膜が上下に動きますが、横隔膜の下には胃や肝臓という臓器があります。
通常は横隔膜と胃の間にはスペースがありますので、横隔膜が下がる事を邪魔しない仕組みになっていますが、胃が上に上がってしまうと横隔膜が下がるときに胃とぶつかってしまいます。
そのため、横隔膜が下がらずに息が吸えないような感じがしてしまいます。これは自律神経失調症・パニック障害に多い息苦しさの症状の原因になる事があります。胃下垂の方でも胃が上がる部分と下がる部分は違うので、場所によって胃が上がり呼吸が苦しくなる場合も多くあります。
また、通常は「横隔膜」と肝臓の間は近接してはいますが、呼吸とともに横隔膜が下がってきても、代わりに肝臓が3㎝ほど下に下がる仕組みになっており、息苦しさは感じません。
しかし、肝臓が硬くなると横隔膜が下がらなくなり、息苦しく感じる事があります。
冒頭に申し上げましたが、うつ病や自律神経失調症・パニック障害など、息苦しさや呼吸がしづらい症状を多くは細胞まで酸素が十分に届いていない為、息切れや息苦しさという症状以外にも、不眠症・やる気がでない・不安などの症状が出やすくなります。
横浜アーク整体院では、このような呼吸がうまくできない症状がある方には、頭蓋骨、内臓の調整を行い自律神経の機能を高めることで、うつ病、自律神経失調症、パニック障害を改善させる施術を行います。
息苦しさや呼吸がしづらい症状を感じたら早めに対処いただくことで、比較的短期間で回復される方が多いです。自律神経に詳しい整体院等に早めに相談されることをおすすめいたします。
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