感情の感じ方と、症状の治りやすさ
人によりますが、通常、感じにくい感情もあれば、感じやすい感情があります。
悲しみを感じにくい方は怒りを感じやすい方が多く、怒りを感じにくい方は悲しみを感じやすい方が多いです。稀に両方とも感じにくい方もおります。
大まかに分けると、感情と自律神経の関係から怒りを感じやすい方は交感神経の働きが得意です。 仕事をしたり運動したりするのは得意なのですが、ボーっとしたり、リラックスしたりして副交感神経を働かせることが不得意になります。
そのため常に焦りを感じたり不眠になったり、症状が治りにくくなったりします。
その逆に、悲しみを感じやすい方は副交感神経の働きが得意ですので、リラックスしたりボーっとしたりするのは得意です。やる気を出したり機敏に動いたり、何かを争ったりするのは不得意になります。
社会生活を送っていると、時には機敏に動かなければならない時や自分の身を守るために争わなければならない時もあります。そうした時に、交感神経が働きづらい方は、自分のために争うような行動が出来なくなってしまうのです。
やる気が出ない、長続きしない、つい引きこもってしまったりする方がおりますが、これは交感神経が働けずにいるからなのです。
このような、自律神経のどちらか片方(両方もですが)が働きにくい状態は自立神経が弱くなっており、悪化するとうつになっていきます。そのため、心身ともに健康になるには自律神経を強くする必要があるのです。
怒り・イライラ・憤り・恨み・罵り・恐れ・不安・歓喜・やる気
悲しみ・さみしさ・落ち込み・懐かしみ・愚痴をいう・安らぎ・リラックス
感情を出して自律神経をコントロールしましょう
副交感神経と交感神経をしっかり働かせるためには感情を出すことが重要です。しかしだからといって簡単に怒ったり悲しんだりしては、社会生活で支障が出てしまいます。そこで、代償的に感情を出す必要があります。
例えばあなたが、怒りの感情をたくさん我慢していると感じていたとします。
この場合、攻撃しようという感情エネルギーが体に溜まっていますので、そのエネルギーを使うために筋肉運動や声を出す(正確にはこれも筋肉運動です)必要があります。
つまり、スポーツやカラオケで体を動かしながら声を出すという行為は我慢している怒りのエネルギーを代償的に使うことになるのです。
筋肉運動をするだけでも声を出すだけでもいいのですが、これらは一緒に行うことが効果的です。
ですから同じスポーツでも声を出しながらおこなうものやカラオケならば振付や踊りを一緒に行う方が効果的です。こうすることで交感神経を働かせながら怒りの感情エネルギーを外に出していくことができます。
逆に悲しみをこらえている人は泣ける映画やドラマなどを見てたくさん泣くことをお勧めします。
うれし泣きでもかまいません。むしろうれし泣きの方が悲しくて泣くよりも副交感神経を働かせるのには効果的です。
現実逃避的なところもありますが、うつの最初の対策で重要なことは事実ではなく感情エネルギーを開放する必要があるということです。つまり副交感神経と交感神経をたくさん働かせる必要があるので す。
感情をうまく開放できない、どうやって開放したらいいかわからない方は、自律神経の専門家へ相談するようにしましょう。
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