光がまぶしく感じる症状とは
あなたは、光がやたらとまぶしいと感じたことがありますか? 自律神経が乱れていると朝起きた時に、まぶしくて目が開けられなかったり「スマートフォン」や「パソコン」を扱っていると明るさを下げないと見れないようになったなど、光に対して異様に過敏になってしまったということがあります。
光がまぶしくなるというような症状そのものは日常生活を送るのにそこまで問題にならないため、特に気にしていないという方も多いかもしれません。
しかしこれはストレスが普段以上に溜まっているという自分の身体からのサインであり、放置しておくと身体に様々な異常が起こってしまいます。
まず光が極端にまぶしくなるような症状が出てしまった時には、自分の置かれている状況を見直し、これ以上悪化させないためにどういった行動を取ればよいのか自分自身で判断しなければならないのです。
何故、光がまぶしく感じるのか
今まで何ともなかった光が、何故まぶしく感じるようになってしまったのか。この状況になってしまうのは、瞳孔が普通の時より開いてしまっているためです。
通常、瞳孔は必要以上に光が入ってくる場合瞳孔が閉じるように調節されます。逆の動作として周囲が暗いと瞳孔が開いて、光を吸収するようにします。状況に合わせて目に入る光の量を調節しているのです。
しかし自律神経が乱れているため、この調節が正常に機能していないのです。なので本来瞳孔が閉じる程度の光が目に入ってきても瞳孔が閉じず、ずっと開いた状態のままになってしまうのです。
普段は全くまぶしいとは感じなかったのに、最近になってまぶしく感じるようになったという場合は、自律神経失調症かそれになりかけている状態なのです。
このように瞳孔が開いたままになってしまう最大の原因としては、溜まり過ぎたストレスにあるのですが、このストレスによって問題が起きてしまうのが、内臓の一つである腎臓の隣側にある副腎です。
副腎はストレスを受けると、ストレスホルモンというストレスに対抗するための七種類のホルモンを分泌させます。この中の一つにアルドステロンという名称のストレスホルモンが存在します。
主な作用として、腎臓内にあるナトリウムや水分の再度吸収促進や尿内におけるカリウムの排泄の促進が行われていきます。しかしストレスが掛かり過ぎてしまうと、このアルドステロンの量が不足してしまいます。
だから何の問題があるのかとあなたは思っているかもしれませんが、瞳孔の調節に問題が起こってしまうのはアルドステロンが減少し過ぎて、細胞内のカリウムを排出できないことにあるのです。
一般的に、カリウムが過剰でナトリウムが不足している状態のときに瞳孔が開き続けているとされています。カリウムを排出できないと細胞内のカリウムの濃度がどんどん高まってしまいます。
カリウムは、神経伝達物質という自律神経に様々な影響を及ぼす物質の原料の一つであるミネラルであり、これが不足すると高血圧・糖尿病・精神障害を招きます。
ですが、逆に過剰になってしまうと筋肉の働きが悪くなって身体に力が入り辛く、脱力感を感じるようになってしまいます。このため瞳孔の収縮にも影響を与えるので、瞳孔が閉じずに開いたままになってしまうのです。
さらに副交感神経への働きも抑制してしまうため、自律神経失調症を悪化させてしまう可能性もあります。
自律神経の乱れを抑える方法とは
基本的にはストレスによってアルドステロンが減少してしまっているので、ストレスを溜め込まないように休息を取ることが必要になってきます。
今まで何かしらの無理や我慢をし続けてきて、ストレスが溜まり過ぎて自律神経が乱れてしまったのが一番の原因です。ストレスを解消できれば状態も多少改善されます。
次にしなくてはならないのが光を抑えることです。何もしないでそのままにしておくと、必要以上に目に光が入り続けてしまいます。そうなってしまうと、光によってさらに自律神経が乱れ交感神経が過剰に働き続けてしまいます。
自律神経失調症の場合は大半の方が交感神経優位になっているので、余計に交感神経の働きを助長してしまい症状の悪化につながってしまいます。テレビやパソコン・スマートフォンなどの電子機器の光量を下げたり、サングラスを付けたりするのが良いでしょう。
ナトリウムが減少していることから、塩分の補給も必要です。ただし高血圧の方は危険ですのでこの方法はしないでください。料理などに多少多めに塩分を入れて普段より少ししょっぱい味を意識しましょう。
あまり長期間続けると体調に影響してくる可能性もあるので、五日から一週間程度の間にしましょう。
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