起立性調節障害とは
起立性調節障害は(OD)とも呼ばれています。夜遅くまで起きていて、朝は、立ちくらみで起き上がれない、頭痛がひどい・めまいで起きれない。でも午後になると元気で、夜はテレビを見たりゲームで遊んだり・・・。今まで元気だった子が、突然こんなことを繰り返したら、どう思うでしょうか。これは「起立性調節障害」によくある光景です。「起立性調節障害」という病名を聞いた事のない人も多いかもしれません。
中高生の10パーセントにあたる約70万人が起立性調節障害(OD)を発病しており、このうち約10万人は日常生活に支障を来たしている方が多いといわれてます。
起立性調節障害(OD)は身体の機能を調節する自律神経の乱れによる病気
立ち上がったときに、脳血流の低下が起こり、めまいや立ちくらみ・頭痛などの症状が現れる
思春期(中高生)に多く起こりやすく、様々なストレスが原因。
うつ病と間違われることがあり、うつ病の薬で症状が悪化することもある
周囲の無理解でいじめや不登校の原因になっていることも
起立性調節障害は、なりやすい年代や季節の変わり目によっても症状に波があります。体内外の環境の変化(ストレス)に大きく影響されるので、症状の特徴を理解することが重要です。
起立性調節障害(OD)のお子さんは、内分泌系や神経系、循環器系の急激な変化により、様々な「身体の悩み」や「心の悩み」を訴えます。このとき、過剰なストレスが続くと自律神経のバランスが崩れることで起立性調節障害を発症してします。
気温や気圧なども自律神経のバランスが崩れるため、起立性調節障害のお子さんの症状は、その日の気温・天候・季節外的なストレスによって良くなったり、悪くなったり変化します。お悩みも日により変化してくる方もおられます。
起立性調節障害(OD)の方は、朝の寝起きられないのが特徴です。重症のお子さんでは、昼前になっても意識がないかのように昏々と寝ることもあります。無理やり起き上がるとめまいや立ちくらみ・頭痛などで体調が悪くなります。
起立性調節障害(OD)は、頑張ってベットから起き上がっても、午前中は身体が、頭痛・だるい・立ちくらみで(フラフラ)する。 腹痛・胃が痛いなども起こし、午前中は体調が悪く。お昼を過ぎた頃から症状が良くなり元気が出て、体調が回復していきます。
起立性調節障害の方は、自律神経の(副交感神経)の関係で夜になっても体がリラックス・休息する状態にならず、交感神経が過剰に働き興奮した状態が続いてしまいます。気が付くと就寝時間が遅くなり、寝付くのが明け方になるという方が多くの割合を占めています。
以下ような症状でお困りではないですか?下記の症状チェックの項目で3つ以上当てはまると起立性調節障害の疑いがあります。
立ち上がったときや立っているときに、気持ちが悪く失神したりする
立ちくらみ、あるいはめまいを起こしやすい
少し動くと心臓がドキドキする、あるいは息切れがする
朝なかなか起きられず、午前中調子が悪い
顔色が悪く色白である
食欲がない
お腹が痛い
頭痛がある
乗り物に酔いやすい
体がだるい、疲れやすい
起立性調節障害の症状は、あなたの身体にどんなことが起こっているのか見ていきましょう。体の機能を調節する自律神経の働きを知ることが重要です。体の中の、臓器や血管などの生命に必要な機能を調節するのが「自律神経」です。自律神経には、2つの神経「交感神経」と「副交感神経」があります。この2つの働きで調節しています。
また、自律神経は血管の収縮や心臓の心拍や収縮力を調節しています。血圧が高くなると、頚動若脈と大動脈が刺激されて、延髄にある血管運動中枢に信号が送られます。中枢は血圧を下げる命令を出し、交感神経の働きが低下して血圧も下がります。起立性調節障害(OD)は、このような、体の内外の状況に合わせて体調を調節する機能が正常に働きません。朝起きられないのは、下がってしまった血圧がなかなか上がってこないのが原因です。
交感神経 vs 副交感神経
「交感神経」または「副交感神経」どちらかが活発に働くときは、もう一方の神経は働きが弱くなります。
交感神経 |
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副交感神経 |
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体を活動的にするために働く。外からの刺激に対応するため筋肉を緊張させ、酸素を多く供給して呼吸量や心拍数を上げる。
昼間の活動で疲労した体を休息させたり、栄養を補給したりするように働く。食事や睡眠で、再び活動するためのに、体を修復する役目がある。
起立性調節障害(OD)は朝、活動できる状態に体が整っていない
交感神経が朝から活発に働き、日中は活動的になるのが通常のリズムです。起立性調節障害のお子さんは、朝起きられない・起きてもフラフラする・頭痛などの症状は、このリズムに問題があります。自律神経の活動には、25時間周期の概日リズムがあります。起立性調節障害では、午前中に交感神経が活発に働かず、活動のリズムが5~6時間以上後ろにズレている場合や、周期が長過ぎる場合や短書過ぎる場合があります。
健康なお子さん |
早朝になると交感神経活動が活発化し午前中から昼過ぎまで活動的になる。夕方から夜にかけて副交感神経活動が高まり、休息に向かう。 |
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ODのお子さん |
朝、交感神経が活発化せず、お昼頃まで休息状態になってしまいます。夕方から夜にかけて体が活発的になり、深夜になっても寝付けません。 |
起立性調節障害は、自律神経のバランスが崩れており本人では治せません。健康な状態では、夜更かしを止めれば朝早く起きられるようになります。ですが、起立性調節障害のお子さんは、朝起きられない理由が根本的に異なります。起立性調節障害の原因は、自律神経のバランスが悪く、朝の活動エンジンがかかりにくいことにあります。
軽症の起立性調節障害であれば、なんとか朝、起きられるようにはなりますが、中等症以上の起立性調節障害では、症状も酷くなるので無理でしょう。スタートの時間がズレているので、以降4の活動時間が後ろにズレていきます。起立性調節障害は、自分で治すのは簡単ではありません。
起立性調節障害の原因となる主な要因は「様々ストレス」です。今や社会的問題になっている家庭の問題や学校ので問題。などにより子どもに大きな心理的ストレスを与えます。ストレスが自律神経系に悪影響を与え、起立性調節障害が発症したり悪化したりします。
また、ストレス状態を放置すると「うつ病」や「パニック障害」など様々な神経症状と合併することがあるので気をつけなければなりません。ストレスがひどく多い状態が長く続くと自律神経が乱れ、起立性調節障害やうつ病になります。まずは、起立性調節障害の原因であるストレスの種類を特定する必要があります。横浜アーク整体院では、ストレスを5つの種類に分類して考えています。
「精神的ストレス」… ;家族の問題、学校の人間関係・不安・恐怖など
「肉体的ストレス」… 筋肉の緊張、脳の緊張・骨格のゆがみなど
「身体的ストレス」… 温度の変化、気圧の変化、アレルギーなど
「物理的ストレス」… 栄養素の過剰や不足・科学物質など
「テクノストレス」… パソコン・携帯電話(スマホ)・タブレットなど
起立性調節障害の原因であるストレスを特定し、その種類に沿った対策が必要
1つのストレス源がどの程度のストレスを生み出すかは個人の考え方や性格、不規則な生活習慣などによって大きく変わります。このようにストレスが溜まって限界を超えると自律神経のバランスが崩れます。
同じ姿勢をとり続けたり、目を酷使したりするパソコンや携帯電話、タブレットは、連続的に使用すると、全身への血流低下や脳への負担となり起立性調節障害が悪化する原因になります。
「コーヒー、紅茶、お茶、栄養ドリンク、コーラ、チョコレート」を摂らない。カフェインを摂ると自律神経の「交感神経」が過剰に働いてしまうことによって、体の元気を使い果たそうとする働きをしてしまいます。そのため、体に元気が無くなってしまい起立性調節障害が悪化してしまう原因になります。
体を休めることによって自律神経の副交感神経(からだを回復してくれる神経)が働き起立性調節障害の辛い症状を安定させます。
就寝前の入浴は、副交感神経活動を高かめるために、ぬるめのお湯に入り、体が冷えないうちに就寝。脳貧血防止のため、湯船から出るときには、頭を下げ、ゆっくり立ち上がります。
横浜アーク整体院の「自律神経メンタル療法」は起立性調節障害を解決に導きます。主に、以下のことを行って状態を解決させます。
脳の調整 |
脳(脳室)の施術をすることによって交感神経の興奮を抑え、脳脊髄液の流れを改善させることで体の環境が良くなります。 |
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自律神経の調整 |
頭蓋骨・内臓などを施術することによって、起立性調節障害にも深く関わっているホルモンの異常分泌を調整します。 |
心理カンウセリング、自律神経メンタル療法 |
現在、過去の「不安、恐怖、失望、絶望」などのネガティブな感情を解決することにより早期改善を目指します。 |
横浜アーク整体院では、自律神経のバランスを整えることにより起立性調節障害の解決や克服につながると考えております。「自律神経メンタル療法」を受けることによって、もうあなたは起立性調節障害で悩まされなくて済むのです。
横浜アーク整体院は、あなたの「からだ」と「こころ」の解決に全力でサポートします。回復への第一歩としてまずは整体を受けて、起立性調節障害の不安を和らげるところから始めてみましょう。
※ 起立性調節障害についてさらに詳しく知りたい場合は、症状の原因や対策・克服法などを分かりやすく解説している「起立性調節障害navi」というサイトがオススメです。
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